射出成形の現場で取り出しロボットが取付けできないケースと最適な取出方法
横走行タイプロボットでも首ふりタイプロボットでも、取出ロボットを成形機の台プレート部分に搭載することがほとんどです。
しかし、射出成形の現場では取り出しロボットを搭載できないケースがあります。
射出成形の基礎知識と課題解決については下記コンテンツをご覧ください。
射出成形とは|基礎知識と課題解決
ケース1 金型の上に機械装置がある
金型の上に機械装置があるなど、取り付けできない場合があります。「コア抜きシリンダ」「転写装置」「ねじ抜きシリンダ」「フープ送り装置」などが該当するケースが多いです。
ケース2 「歪み」の問題
金型が小さく精密成形の場合、台プレート上のロボットが横走行することによる成形機の「歪み」の負荷でエジェクタピンが折れるなどの弊害がありえます。そのケースも取り付けできません。
最適な取出方法とは?
通常の方法では取り出しロボットを搭載できない。そんな場合のロボットの操作方法、取付け方法をご紹介します。
型開き完了で型内に進入する方法
横走行タイプを取り付けたい場合は台プレート上に搭載はしますが、型が閉まっている時の待機位置を型外に設定して、型開き完了で型内に進入する方法です。
または、アーム部分を金型センターから横方向にオフセットして取り付けて待機させる方法もあります。
台プレート上にどうしても付けられない場合は、成形機を跨いだ門型の取付け台を作成してその上にロボットを載せます。
反操作側に自立するスタンドアローンタイプの取り出し装置
エジェクタなどの精密成形品を取り出す場合は、反操作側に自立するスタンドアローンタイプの取り出し装置があります。この機械の取付けの際には、反操作側の安全ドアは便宜上切り欠きを入れて、サイドエントリーのアームが型内に侵入しやすくします。
取り出した後は姿勢部が90度下方に反転して回収ボックスなどに開放します。横走行動作がなく、最小限の動作なのでサイクルも速く、精密成形品の高速成形にも最適です。
台プレートから型外にオフセットした位置になる様にロボットを取り付ける
横型成形機においてフープ送り装置が型上に装着されている場合は、台プレートから型外にオフセットした位置になる様に取付台を作成し、ロボットを取り付けます。
型が閉まっている場合は型外で待機して、型が開いたらスイング式のスプル取り出し装置でスプルをすばやく取り出して型外に排出します。
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スイングタイプロボットと竪型射出成形機用取出ロボット
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