射出成形のサイクルタイムの短縮はお得?計算してみた! 生産性を向上させたい 射出成形ラインの基礎知識 射出成形工程の改善ヒント 射出成形の自動化 2020.11.08 意外に意識していない射出成形のサイクルタイム 射出成形の現場に限らず、自動化のメリットの一つはサイクルタイムの短縮にあります。しかし、お客様と話してみてわかるのは、それほど自動運転におけるサイクルタイム短縮を意識していないということです。ロボットが遅くて次のサイクルに間に合わないので成形機の冷却時間を延ばしていることも珍しくありません。 射出成形の基礎知識と課題解決については下記コンテンツをご覧ください。射出成形とは|基礎知識と課題解決 サイクルタイム短縮のメリットの計算 では、本当に射出成形のサイクルタイム短縮はお得なのか?「お得であればロボットを速く動かせばいい」ですよね!? 計算は簡単。例えば、ロボットの取出タイム(金型の型開き完了から型締め開始まで)が2秒であったものを0.1秒縮めて1.9秒にした時の計算は・・・ 計算条件 現在の射出成形サイクルタイム(型締完了から次の型締完了)が10秒 製品4個取りで製品売り単価10円 24時間365日成形 計算式 1日のサイクル回数(現在:86,400秒÷10秒=8,640回)(以後:86,400秒÷9.9秒≒8727回) 生産性の向上(8,727-8,640=87回の向上/DAY) 製品売上げ向上(87回×@10×4=¥3,480/DAY) 製品売上げ向上(¥3,480×365=¥1,270,200) 年間 1,270,000円のコストメリット なんと1秒のサイクルタイム短縮で年間127万円の売り上げ向上です。計算してみる価値がありますね! 射出成形工程の省人化・工場の省人化について 下記の記事もぜひご覧ください。 射出成形工程・工場の省人化|記事まとめ 連載:射出成形とサイクルタイム短縮 射出成形機においては、カップなどのハイサイクル成形はもちろんのこと、すべての成形においてサイクルタイムは速いに越したことはありません。このWebサイトでは『射出成形とサイクルタイム短縮』をテーマに連載しています。 連載記事はこちらをご覧ください 射出成形とサイクルタイムの短縮 ①「計量時間短縮に粒断機が効く編」 射出成形とサイクルタイムの短縮 ②「型開き時間の短縮編」 射出成形の自動化に関連する記事 取出タイム2.1秒→0.8秒に短縮。サーボ駆動ロボットで射出成形の生産性アップ 樹脂成形品1万個の包装が40秒で可能に。射出成形品の自動包装で、袋詰め工程の省人化と精度向上を実現 コロナ禍の人手不足に負けない!成形品自動ストッカーで24時間安定生産 射出成形現場で起きる「樹脂材料のブリッジ」の検知を自動化 トータルリンク|射出成形の総合管理 射出成形とは|プラスチック成形の基礎知識と今後の課題 射出成形の課題解決に貢献するコンテンツ 射出成形「樹脂不足」の課題解決コンテンツ まだまだ続きそうな樹脂不足と樹脂価格高騰に備えは十分ですか? 射出成形「人手不足」の課題解決コンテンツ 射出成形の人手不足解消について|射出成形よくある質問 射出成形工場のレイアウトについてご相談ください 射出成形「自動化」の課題解決コンテンツ 射出成形の「自動化」に貢献する製品紹介と改善事例 成形不良の課題解決コンテンツ 「成形不良対策」に貢献するハーモの製品と解決事例 射出成形とCO2削減・カーボンニュートラル 「CO2削減・カーボンニュートラル」とプラスチック射出成形 射出成形と自動車業界の関連コンテンツ 自動車のEV化にともなう射出成形の今後の課題とハーモのトータルリンク 射出成形の原価低減に関するコンテンツ 射出成形の原価低減・コストダウンに役立つ動画集 射出成形の基礎知識に関するコンテンツ 射出成形とは|基礎知識と課題解決 射出成形の周辺機器による課題解決 サイクルタイム短縮にご相談 ハーモでは射出成形でのサイクルタイム短縮についてヒアリングや具現化のためのご提案が可能です。営業スタッフが実際にお聞きして現状にあったご提案をいたします。まずはお気軽にご相談ください。 その他人気記事 射出成形とは|基礎知識と課題解決 成形不良の対策と解決事例 樹脂不足と価格高騰への具体的な現場対策