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周辺機器異常による不良品対策の課題
成形不良の要因
成形不良は様々な要因が考えられます。
- 樹脂材料に起因する不良や金型に起因する不良
- 工場内環境の外乱に起因する不良
- 成型機や周辺機器に起因する不良
- 現場作業者のヒューマンエラーに起因する不良
周辺機器の異常に起因する成形不良
中でも周辺機器の異常に起因する成形不良への対応は、周辺機器単体に稼働状況を時系列で確認できる機能が無く、周辺機器が不良原因か特定するのに時間が掛ります。このため、早く成形を再開できずに生産性が低下する課題があります。
また、周辺機器の異常を確認する方法としては表示灯やブザーがありますが、そもそも「取り付けていない」「作業者の表示灯の見落とし」や「どの周辺機器のブザーが鳴っているのか作業者が識別しにくい」などの課題も有ります。
最近では成形機側へ周辺機器の稼働状況のデータを集約し確認されているお客様も見かける一方で、夏場の落雷による瞬間停電で金型温度調節器が停止したまま気付かずに多くの不良品を出してしまったとのお客様の声を聞いたりします。
ヒューマンエラーによる不良品対策の課題
成形不良への対応
不良発生時に生産を停止して、状況を確認し課題を解決した後、早く量産を再開することが不良対応では求められます。成形不良を早期に発見する必要から多くの成形現場では人を配置して成形直後に製品検査を行っています。
人手不足から生まれる不良流出の課題
しかしながら、「検査だけを専門に人員を配置できない」「作業者一人が受け持つ成形機台数が増える」「現場作業者の確保が難しい」などから、ヒューマンエラーによる不良の流出の課題をよくお聞きします。流出した不良品は時間が経過してから確認されると全数検査などさらに時間と労力を必要とします。このため、現場の作業者が少ない状況でも、不良の流出を防止する体制構築が求められます。
取出ロボットが不良品を自動監視
成形機と周辺機器の通信による周辺機器の稼働状態の時系列の確認は、不良が出た後の要因分析には有効な手段です。その一方で、周辺機器の異常による不良品をリアルタイムで自動監視することまではできません。
ハーモなら取出ロボットに管理機能を付与できます
取出ロボットにハーモのトータルリンクをつなげることで、周辺機器の設定・起動・モニタを一括管理が可能に。自動化・品質向上・コスト低減に貢献します。
取出ロボットのトータルリンク機能
- 周辺機器の異常による不良品を自動監視
- 不良発生時の周辺機器の稼働状況を記録
周辺機器の異常による不良品を自動監視
ロボットコントローラへ除湿乾燥機や金型温度調節器の温度の上限下限、金型温度調節器の媒体流量の上限下限など、良品を生産するために必要な周辺機器の稼働条件をあらかじめ入力しておきます。周辺機器から上限値下限値を超える温度データや媒体流量データがロボットコントローラへ送られると、取出ロボットは周辺機器の異常を検知し、良品とは別の場所に自動で成形品を開放し、異常を告知し続けます。
不良発生時の周辺機器の稼働状況を記録
周辺機器からの異常データはロボットコントローラーに保存され、不良要因分析のトレーサビリティーも可能となります。取出ロボットのトータルリンク機能は周辺機器異常による成形品品質をリアルタイムで監視することができ、成形現場の人手不足による不良品の流出防止と、不良品を自動検知し分別することで、短時間で不良の原因を究明し成形を再開できる体制を構築できます。
また、不良品の流出を防止できる体制を構築しておけば、安心して自動ストッカーを活用した無人運転も可能ではないでしょうか。
ダウンロード資料をご用意しました
周辺機器の異常や成形不良を監視して記録するハーモの取出ロボット(トータルリンク)の資料をご用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
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