ランナー(またはスプル)と製品を一緒に粉砕して再利用するのは果たして良いことなのか?

ランナー(またはスプル)と製品を一緒に粉砕して再利用するのは果たして良いことなのか?

よくある樹脂リサイクルへの疑問

ランナーリサイクルという言葉を聞いたことがおありでしょうか。樹脂コスト削減やSDGs、CO2削減の観点から『樹脂のリサイクル』は時代の流れとなりつつあります。

樹脂リサイクルのよくあるイメージ

  1. 粉砕室で同材質、同色のランナーと試作または失敗の成形製品等を一緒に粉砕
  2. バージンペレットと粉砕材をタンブラーで混合する
  3. 再度現場に持ち込んで成形に使用する

上記のようなイメージが強いと思います。

ランナーと製品を一緒に粉砕するのは最適なのだろうか?

しかし、ここで考えていただきたいのはランナー(またはスプル)と製品を一緒に粉砕して再利用することは果たして良いことなのか?という問いです。

そもそも全く違う形のものを一緒くたに粉砕して再利用することに無理があると私たちは考えます。

ランナーと製品を一緒に粉砕する際の問題点

粉砕機ですべて一緒に粉砕、リサイクルするのは材料の無駄が無い方法と考えることもできますが、結局この方法だと下記のような問題が現れます。

原料としての再生材

「粉が多い」「ミスカットが多い」「リサイクル材の粒度が不均一」

成形品質面

「黒点」「白点」「曇り」などの成形不良が現れる

成形工程の観点

「ホッパ間口のブリッジ」「計量時間の不安定」が出てくる

管理面

粉が多く、清掃が困難

つまり、粉砕に手間とコストをかけず省略すると後工程で手間とコストがかかるという結論に陥りがちです。

 

製品とは別にランナーのみリサイクルする

ランナーリサイクルという考え方

そこで考えたいのが「ランナーリサイクル」という考え方です。製品とは別にランナーのみリサイクルするという発想です。

ランナーやスプルに適したカット方法を用いれば、粒度が安定して粉も少なく、リサイクル成形品の品質は格段に向上します。したがって、今までよりも混合率の向上が可能となり、コスト改善も行えます。

しかもお勧めしたいのは、粉砕室にまとめて持って行って粉砕するのではなく成形機一台ごとに粉砕機を置きそのままリターンをかける手法です。これにより、粉砕室で粉まみれになって粉砕材を扱って、現場との往復をする必要もなくなります。

ランナーリサイクルに最適なハーモの粒断機

ハーモ製品サイト|粒断機SPCIISPCIIIシリーズ|ogp (1)

ランナーリサイクルに適した製品がハーモの「粒断機」です。粒状に近い形で切断するので「粒断機」と呼びます。今や年間1200台以上の出荷実績となり世界中に輸出もされています。

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