2023年7月27日(木)に開催したハーモウェブセミナー【今すぐ導入できる段取り時間短縮ツール5選】の動画といただいたご質問への回答を掲載いたします。ぜひご覧ください。
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ウェブセミナー内容
- 製造業における段取り時間短縮の3要素とは(1:47~)
- お金のかからない段取り時間短縮もある?(6:06~)
- 射出成形における段取り時間短縮とは(8:29~)
- 段取り時間短縮ツール5選(11:51~)
- ワンタッチ待機ニッパ(12:07~)
- ニッパアジャスタツール(18:01~)
- スマートハンドアダプタ(20:15~)
- ワンタッチアタッチメント(23:05~)
- ワンタッチカプラ(24:59~)
01. 製造業における段取り時間短縮の3要素とは
(セミナー動画はこちら 1:47~)
段取りとは
もともとは、歌舞伎の構成や展開のことを示す言葉で、物事を行う順序や、手順・準備のことを指します。「段取り八分(はちぶ)」などとして使われ、「物事が成功するかどうかは事前準備で80%が決まる!」とよく言われたりしています。
射出成形の段取り3要素
① 外段取り
射出成形機を止めなくてもできる作業
② 内段取り
射出成形機を止めないとできない作業
③ ムダ
段取り作業に関わるさまざまなムダな作業(例:器具を探したりする作業など)
段取り時間の短縮は必須の取り組み
- 内段取り作業の外段取り化(機械を停止せずに済む外段取りへの変更)
- 外段取り・内段取りの各工程におけるムダの排除
- 治工具の活用
- 段取り作業の自動化(RPA化)
- ヒューマンエラーの削減と防止
クローズアップされる段取り時間の短縮
① シングル段取り:10分以内に、内段取りを終わらせること
② ゼロ段取り :3分以内に、内段取りを終わらせること
特に最近では上記2点がクローズアップされ、射出成形現場における段取り時間の短縮は、生産性向上や、企業の競争力向上に欠かせない解決課題であることは間違いありません。
02. お金のかからない段取り時間短縮もある?
(セミナー動画はこちら 6:06~)
お金のかからない改善とは?
① 外段取り作業
現在行っている加工が終了する前までに、金型・治具・材料などを機械の近くに準備しておく。
② 内段取り作業
1人の作業者で行っている内段取り作業を、複数名の共同作業に変更する。
③ ムダな作業
金型・治具などを探す作業を排除するため、整理・整頓を徹底する。
03. 射出成形における段取り時間短縮とは
(セミナー動画はこちら 8:29~)
成形作業における段取り(例)
- 次の材料の乾燥温度を調べて予備乾燥を始める
- 成形機・ロボット・周辺機器を止める
- 金型を冷却する
- 金型にエア入れてエアパージする
- 材料をパージして抜く
- 成形機の金型データを変更する
- ロボットの金型データを変更する
- 乾燥機から残材料を抜く
- ロボットを横走行して、クレーンを持ってくる
- 金型を交換する
- 乾燥機と粉砕機を掃除する(配管し直す)
- 乾燥機に次の材料を入れる
- 金型の設定温度を調べて温調を開始する
- ロボットのチャック板を交換して配線配管する
- 乾燥と温調が終わったら成形を試作する
- 試作が終わったら成形機とロボットを自動運転する
- ゲートカットの位置調整
- カメラ検査の位置調整
※黄色が治具を使って時間短縮できる内容
段取り時間短縮でのお悩み(セミナー事前アンケート)
- 金型交換に時間がかかりすぎる 53%
- 掃除に時間がかかって困っている 14%
- ニッパの位置調整が煩わしい 7%
- チャック板の交換が面倒くさい 5%
- その他
04. 段取り時間短縮ツール5選
(セミナー動画はこちら 11:51~)
ワンタッチ待機ニッパ
(セミナー動画はこちら 12:07~)
待機ニッパによるゲートカット位置設定の課題
- ニッパの位置設定のシビアさと作業者の負担
- 待機ニッパにおける位置設定
「ワンタッチ待機ニッパ」の特長
段取り時間の短縮
- 待機ニッパ枠に「ワンタッチ機構」を採用
- 金型ごとにニッパ枠を用意し、段取り時間の短縮を実現
- たったの30秒で取付完了
位置再現性
- ニッパ枠に角度調整機構を設置
- 金型設置時に発生する「θ方向のずれ」に対して、ニッパ枠で角度調整を行う
ワンタッチ待機ニッパの製品ページをご覧ください
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ニッパアジャスタツール
(セミナー動画はこちら 18:01~)
- ニッパの位置調整時のねじ、工具不要で段取り時間を1/3に短縮!(当社比)
- ニッパアジャスタはニッパの脱着や、ニッパの上下位置、角度の微調整が簡単
- 手を放してもスプリングが効いて位置をキープできるので、片手で調整できるため、作業効率が向上
- また、増し締めもワンタッチレバーで可能なため、従来の様に六角レンチで増し締めしたときの位置ずれにくい
ニッパアジャスタツールの製品ページをご覧ください
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スマートハンドアダプタ
(セミナー動画はこちら 20:15~)
チャック板交換における悩み
- 配線、配管、取付ボルト4本、全てをやり直しのため時間がかかる(最低10分)
- 位置決めが曖昧なので、チャックトライの時に再度位置合わせのための教示必要
- チャック板を間違えて取り付ける事がある
- 配線や配管の位置を間違える事がある
スマートハンドアダプタを使うメリット
- ワンタッチで取り付け可能。電気ポート、エアポート付で配線配管不要
- 時間15秒位置決めピンがあるので、チャックトライ時の再現性が高い
- 自動チャック交換時、違うチャック板ではエラー表示が出るためミスが生じない
- 電気ポート・エアポートにより、配線・配管のヒューマンエラーがない
チャック板交換の10分が15秒に!
スマートハンドアダプタの製品ページをご覧ください
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ワンタッチアタッチメント
(セミナー動画はこちら 23:05~)
金型交換に伴うチャック板交換の段取り時間を大幅に短縮
ワンタッチアタッチメントの製品ページをご覧ください
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ワンタッチカプラ
(セミナー動画はこちら 24:59~)
課題 多様化する樹脂の色彩への対応
- 色別に樹脂換えの頻度は上がり、段取り時間の短縮、生産性の向上に影響
- 多様化する成形品に対応して、さまざまな色彩の樹脂が供給されているため、樹脂の着色を専門に行なう加工業者へ依頼したり、マスターバッチを活用したり、ドライカラーを活用するなど、多様化する色彩への対応が行われている
- 樹脂換えの度に清掃するので、多くの作業時間が必要となる
- 射出成形の多品種少量生産においては、製品毎に複数の作業工程が存在する。その中でも、樹脂換えに関しては「射出シリンダースクリュー内の樹脂換え清掃」「乾燥機の樹脂換え清掃」「樹脂を輸送するホースの樹脂換え清掃」があり、多くの作業時間を必要とする
樹脂輸送ホース脱着の課題
「安全性」と「段取り時間」への課題
- 成形機上のホッパーに締結されているホースの交換は、成形機上で工具を使っての作業となる
- そのため、ホースがはめ込まれている金属フランジとホースの密着度が高く、外しにくいため作業時間が掛かる
- 樹脂の種類や色が増えることでホース交換の作業回数は増加し、作業時間が増加する
材料ホースの脱着時間を劇的に短縮!「樹脂輸送用ホース接続ワンタッチカプラ」
- ホース1本当りの脱着時間はわずか数秒で完了
- 材料ホースをフランジに固定したままカプラを押し込んだ状態で、簡単にホースを脱着が可能。ホース1本当りの脱着時間はわずか数秒!
- 簡単操作で段取り時間を短縮。作業者の安全性も向上
- 工具を使いホースバンドを緩め、ホースとフランジの両側を把持したままホースをひねって外す作業と比較すると、格段に段取り時間を短縮
- また、工具を使わずホースの脱着を行えるため、成形機上の高所作業による工具の落下事故防止や、作業者自身の安全確保も実現
ワンタッチカプラの製品ページをご覧ください
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