目次
成形機を稼働できない要因
多額な設備投資資金を必要とする射出成形において、「いかに成形機の稼働率を向上させるか」は経営上の大きな課題となります。成形機を稼働できない要因としては主に「機器の故障」と「稼働待ち時間」に分けることができます。
機械の故障
成形機、金型、周辺機器の故障の場合は、修理が完了するまで成形機を稼働させることができません。
稼働待ち時間
- 段取り替えの待ち時間
- 段取り替え中の時間
- 材料乾燥の待ち時間
- 金型の昇温待ち時間など
段取り時間に起因する成形機の稼働率低下は時間短縮による改善の余地がありそうです。特に、段取り替えに関する時間については作業者との関係性が高く、人に依存する作業を自動化することができれば、成形機の稼働率を上げることができそうです。
成形現場での課題
射出成形機は決められた数量の成形品の生産を終えると自動で停止します。成形機は停止しても、すぐに段取り替えを終了することができなければ成形機を稼働できず生産性は向上しません。
課題1 現場作業者の不足
段取りに多くの時間を費やすと、成形機の稼働率は低下します。近年、現場作業者の不足により、作業者一人当たりの受け持つ成形機台数は増加しています。
課題2 作業者一人当たりの作業工数の増加
インサート成形の自動化やゲートカットの自動化などにより、成形機一台あたりの周辺装置の台数は増加し、作業者一人当たりの作業工数は増加しています。
課題3 現場作業者の高齢化
現場作業者の高齢化に伴い作業効率の低下も懸念されます。
段取り替えの作業工数の増加や、取り替え時間の長時間化により、早く成形機を稼働できず、生産性を上げられない課題が考えられます。
成形機稼働率を向上させるハーモの取出ロボット
ハーモの取出ロボットのトータルリンク機能
樹脂の乾燥待ち時間や金型昇温待ち時間を削減
金型毎に周辺機器の稼働条件をロボットコントローラーへ入力しておくと、成形開始時間に合わせて、取出しロボットが自動で周辺機器を稼働させられます。このため、樹脂の乾燥待ち時間や、金型昇温待ち時間を削減することができます。
段取り替え工数削減と段取り替え作業時間の短縮
成形終了時に合わせて、取出しロボットが自動で乾燥機や金型温度調節器などの周辺機器を停止させることにより、段取り替え工数削減と段取り替え作業時間の短縮を実現しより早く成形機を稼働させることができます。
金型温度調節器との連動で作業を自動化
金型温度調節器との連動では、成形終了後に自動で金型を一定温度まで冷却、その後にホース内に残る媒体を自動パージし、作業の自動化も実現できます。
段取り時間を15分削減した場合の生産性向上金額
削減時間 |
15分 |
一日の段取り替え回数 |
2回 |
月稼働日数 |
20日 |
成形機時間チャー ジ |
¥ 3,000 |
年間生産性向上金額 |
¥ 360,000 |
※ 削減時間(分)/60 × 2回 × 20日 ×¥3,000 × 12か月=¥360,000
ハーモの取出ロボットとトータルリンク機能
ハーモの取出ロボットの『トータルリンク機能』の活用で成形機稼働率の向上を実現できます。
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